スイス旅行中、食料品や日用品を手に入れるためにスーパーマーケットを利用することが多くあります。しかし、海外のスーパーでの買い物は、慣れていないと戸惑うこともあるかもしれません。
特に、初めて訪れる国でのショッピングは、ちょっとしたことがわからずにストレスになることもあります。そんな悩みを抱える方々のために、スイスの主なスーパーマーケットでの買い物方法を詳しく解説します。
スイスで買い物をするなら、まず覚えておきたいのが「Coop(コープ)」と「Migros(ミグロ)」の二大スーパーマーケットです。これらのスーパーは、スイス全土に店舗を展開しているので、旅行中に見かけることも多いと思います。
こちらの記事ではCoop(コープ)での商品の買い方を詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
Migros(ミグロ)スーパーでの買い物については下記の記事をご覧くださいね!
Coop(コープ)で買い物をするときの基本的な手順
Coop(コープ)での買い物は、基本的に日本のスーパーと同じ手順です。
しかし、日本ではあまり見かけないセルフの量り売り機械などがあるため、初めての方は戸惑うこともあるかもしれません。今回はそこを掘り下げてご案内します!
以下の順序がCoop(コープ)での買い物の流れになります。
- 買い物カートまたは買い物カゴを取る
- 売り場から商品を選ぶ
- 量り売りのものは専用の機械でラベル(シール)を印刷する
- 全ての商品をレジへ持っていく(有人レジ・セルフレジ)
- レジで支払いをする(現金・カード)
- 買った商品を袋詰めする
Coop(コープ)の買い物カートまたはかごを取る
Coop(コープ)で買い物をする前に、買い物カゴか買い物カートを取りに行きます。どちらも分かりやすい場所に置いてありますが、店舗によっては買い物カートがお店の外に置いてある場合もあるのでご注意ください。
買い物カートの使い方
買い物カートはコインを入れるタイプの物が多いです。上の画像の右側(緑の丸)部分にコインを入れると、前のカートに繋がっている鍵が外れてカートを使用できます。
ショッピングが終わった後、買い物カートを戻すときに鍵を刺すと、入れたコインが戻ってくる仕組みになっているので、ご安心ください。
コインの種類は1フランまたは2フラン(場合によっては1ユーロ)を使えることが多いです。実際に店舗へ行ってコインが無いことに気がつくと慌ててしまうかもしれないので、買い物をする前に1枚コインを用意しておくことをおすすめします!
さっそくCoop(コープ)の店内へ行ってみよう
今回は旅行中に食べ物を買うことを想定して、以下の物を買ってみましょう。
Coop(コープ)の売り場から商品を選ぶ
野菜やフルーツは主に二種類の商品があります。ひとつは、既に値段とバーコードが付いているもの。もうひとつは、バラ売りになっているものです。バラ売りの方は、自分で必要分を取り、専用の量りを使って値段とバーコードのシールを印刷します。
上にある画像の桃は、全て値段が付いている商品なので、好きなものを選んでそのままカゴやカートに入れましょう。
これは平桃と呼ばれる日本では珍しいタイプの桃です!熟すと甘くて美味しい♪
野菜・フルーツの量り売りの方法
上の画像は野菜・フルーツ売り場でバラ売りになっているタイプの商品です。初めてCoop(コープ)スーパーへ行った方は、このような量り売りの商品をどうやって買うのか、戸惑う事も多いと思います。
まずは商品の近くにロールタイプのビニール袋が置いてあるので、それを一枚取りましょう。ビニール袋が不要であったり、自分で袋を持ってきている場合には、設置してある袋を使わなくても問題ないです。
また、売り場の近くには繰り返し使えるタイプの袋も販売されている事があるので、そちらを購入するのも良いでしょう。
商品の番号を確認する
こちらはバラ売りのイエローネクタリンです。必要な量のネクタリンを手で取ったら、商品のラベルにある番号を確認します。この画像の場合は「179」が、この種類のネクタリンの商品番号です。
フルーツや野菜は沢山の種類(品種)があるので、番号を間違えないように気をつけましょう!
量り売り専用の機械でラベルシールを印刷する
売り場の近くには、上の画像のような量り売り用の機械が置いてあります。
上の画像が量り売り専用の機械です。画面の下にあるシルバートレイの上へ袋にまとめたネクタリンを乗せてから、商品番号「179」を入力します。
画面の下側にある機械から、白いラベルシールが自動で印刷されて出てきます。
商品名が間違っていないかを確認して、ラベルシールを袋に貼ります。ラベルには値段とバーコードが印字されており、このバーコードを精算時にレジへ読み込むシステムになっています。ラベルシールを発行したら、忘れずにレジへ持っていきましょう。
注意点は商品ごとに番号が違うため、量り売りのラベルは番号ごとに印字する必要があります。中身を混ぜないようにご注意ください。
レジの使い方は後ほど詳しく説明しますね!
ヨーグルトは1個?2個?
こちらはスイスのスーパーマーケット名物と言っても過言ではない、大量のヨーグルトが並んでいる棚です!
他にもチーズやハム類などは種類が豊富で見ているだけでも楽しい♪
ヨーグルトは2個ずつ売っている事が多い
小サイズのヨーグルトは2つに繋がって売っている事が多いです。実はこれ、つなぎ目の部分を手で割って、1個だけ買うことも可能です。
ヨーグルトはたくさんの種類があるので、色々と試したいときは1個ずつ買えると便利ですよね!
ヨーグルトをセルフレジに通すときには欠かせないポイントがあるので、後ほど詳しくご紹介します。
ヨーグルトを購入時のレジ操作についてはこちらをご覧ください。
パンの買い方
続いてパンの買い方についてご案内します。
スイスと言えば、主食はパンやじゃがいも!
バラ売りパンの買い方
Coop(コープ)の店内にもたくさんの種類のパンが置いてあります。陳列時に既に袋に入って売っているパンは、袋にバーコードが記載されているので、それをレジに通せば購入できます。
しかし、上の画像のようなセルフで取るタイプのパンは、セルフレジに通すときにパンの種類を自分で選択します。(有人レジではレジ担当者が入力してくれます。)そのため、セルフレジを利用する場合は、何のパンを選んだかを覚えておく必要があります。
パンの種類を覚えておけるか不安であれば、商品ラベルを写真に撮っておくと便利です。
パンを自分で袋に入れる
Coop(コープ)のパン売り場では上の写真にあるように、パン売り場の近くに紙袋が設置されています。この袋を一枚千切って、お好きなパンを選び取ります。
今回はサンドイッチにするためにBio(ビオ)のパリスエッテを選びました。噛むほどに味わいがあって美味しいパンです。
このパンの種類を後ほど会計時にレジ入力します。
Bio(ビオ)とはオーガニック(有機)を意味する言葉です。
パン購入時のレジ操作についてはこちらをご覧ください。
Coop(コープ)で増えてきた量り売りコーナー
今回行った大型のCoop(コープ)には量り売りコーナーが設置されていました。ここには穀物類・ナッツ類などがあり、お好みの分量を買うことができます。
スイスはエコに関心を寄せる人がとても多い国だよ!
量り売り商品の選び方
量りの横に紙袋が設置されているので、一枚取ります。
袋を広げてディスペンサーの下に置き、黒いレバーを下げれば中身が出てきます。欲しい分だけ買うことができますが、勢いよく出ることがあるので、出しすぎには注意してくださいね。
それぞれのディスペンサーには商品名と商品番号が記載されています。私は今回Bioの「ミックスナッツ」を購入することにしました。番号は「774」です。
量り売り専用の機械でラベルシールを印刷する
野菜・フルーツ売り場と同じように、量り売り専用の機械でラベルシールを印刷します。
画面に先ほど選んだ商品の番号「774」を入力します。
自動でラベルシールが印刷されて出てきます。
このラベルシールを紙袋に貼れば完了です!
セルフで入れる生搾りオレンジジュース
スイスのスーパーでよく見かけるのが、このようなオレンジが積まれた生搾りジュース機です。気になるけれど使い方が分からないと思うか方もいるかもしれません。
使い方は簡単!
機械の横に空のペットボトルが置いてあるので、お好みのサイズを取って蓋を開けます。上の写真の右側にある黒いレバーを押すと、機械がオレンジを絞ってくれて、自動で果汁が出てくる仕組みです。
容器が満杯になったら、付属の蓋を締めます。容器にバーコードが付いているので、レジの支払時にバーコードを読み込めば購入できます。
Coop(コープ)おすすめ品
スイスと言えばやはり乳製品が美味しいです!
チーズも沢山の種類があるので、迷う方も多いと思いますが、ハード系・ソフト系などお好みの物を選んでみてください。
おすすめのチーズについては、また違う記事にまとめてみようと思います。
Coop(コープ)の既製品売り場に並べられているオリーブの詰め合わせは、個人的にオススメの商品です。
お酒のアテにするもよし、パンを買って一緒に食べるもよし!
中でもオススメはガーリックと一緒にマリネされているオリーブです。良かったら試してみてくださいね♪
全ての商品をレジへ持っていく(有人レジ・セルフレジ)
これで今回の購入品が全て揃いました!
これからこの商品をレジへ持っていきます。Coop(コープ)には有人のレジと、自分で操作をするセルフレジの二種類があることが多いです。
ご自身で商品をスキャンをする事に不安を感じる方や、現金を使いたい場合は、有人レジへ行くことをおすすめします。セルフレジは現金を使えない場合もあるので要注意です。
有人レジでの精算
有人レジの場合は、全ての商品を自分でベルトコンベアの上に乗せます。全ての商品を乗せ終わったら、買い物カゴが不要になるので、レジ付近にある所定の位置に買い物かごを戻します。買い物カートについては、返却場所が別の場所にあるので、そのまま精算が終わるまで持っておきます。
全ての商品スキャンが終わった後に、店員にカード払いか現金払いかを伝えます。言葉で伝えるのが苦手な場合は、カードかお金(キャッシュ)を見せれば大丈夫です。カード払いの場合は、レジにあるCAT端末に金額が表示されるので、確認をしてカード精算をします。現金の場合は店員にキャッシュを渡してお釣りをもらい、精算をします。
最後にレシートが必要か聞かれることが多いので、必要に応じて答えます。場合によっては期間限定のキャンペーンをしていて、購入した金額に応じてシールを配布していることがあるので、ご注意ください。
無人セルフレジでの精算
Coop(コープ)のセルフレジの使い方の詳細をお伝えします。セルフレジ付近には通常、店員が近くにいるので、分からないことがあれば助けてくれます。
セルフレジの使い方
今回は持参したエコバックに購入した商品を詰めていきます。バックを持っていない場合はレジの近くに有料のビニール袋またはエコバックが置いてあるので、それらを購入することが可能です。
袋を購入する場合は、他に購入する商品と共にバーコードを読み込み、一緒にレジ精算をします。
セルフレジの最初の画面はこちらです。レジ画面の上に「Nur Kartenzahlung」と記載されていますが、これはカード支払いのみ対応のレジという意味です。今回行ったCoop(コープ)は、カードのみ対応と現金対応の二種類のセルフレジが設置されていました。
Coop(コープ)の会員カードを持っている場合は最初に読み込んでおくと良いでしょう。
商品をスキャンする
こちらがレジ画面の拡大写真です。どんどん商品のバーコードをスキャンしていきましょう。
ヨーグルトを購入時のレジ操作について
小サイズのヨーグルトは先ほどお見せしたように、2個セットで陳列されています。そのため、バーコードをスキャンすると購入個数を選ぶ画面が出てきます。
画面右側のマイナス(-)ボタンと+(+)ボタンを操作すると、個数を変更できます。
パンを購入時のレジ操作について
あらかじめバーコードが印字されているパン袋がある場合は、それをレジに読み込みます。しかし、今回はバラ売りパンを選んだので、パンのイラストのボタンを押してレジ登録していきます。
パンの写真と名称が画面に表示されるので、今回購入するBio Parisette 100gを選択します。
パンの種類によっては同じ名称でも、大きさが違うなどの場合があるので、間違えないように気をつけてくださいね。
Parisetteにガーリッククリームチーズ・ハム・ピクルス・好きな野菜を入れたサンドイッチはとっても美味しい!
商品の支払いへ進む
一番右下に「Pay」ボタンがあるので、押します。
途中までドイツ語の画面を使っていたことに気がついて、ここから英語に切り替えています。言語の切り替えは右上にある、DE(ドイツ語)FR(フランス語)IT(イタリア語)EN(英語)の中から選べます。
カード精算方法
全てのスキャンが終わったら、クーポンの確認画面が出てきます。
クーポンを持っている場合は読み込み、持っていない場合はNextボタンを押します。
続いてCoopの会員カード(Supercard)の確認画面が出るので、持っている場合は忘れずにスキャンしましょう。持っていない場合はそのままNextボタンを教えて次へ進みます。
最後に会計をしますが、今回は右側にあるCAT端末にカードを差し込んで支払いを完了させました。
全ての操作が終わると「Thank you for your purchase」という画面が出てきます。
レシートが不要な場合は、左側の「No receipt」というボタンを押します。
レシートが必要な場合は、右側の「Print receipt」を押すとレシートが自動で印刷されます。
これで全てのセルフレジ端末操作が完了しました!
ひとつずつ順番に操作を行えば大丈夫!
買った商品を袋詰めする
レジには有人レジと無人レジがありますが、購入時の流れが少し違うので、簡単にご説明します。
有人レジでの袋詰め
レジの担当者が商品のバーコードを読み込み、登録が終わった物から次々にベルトコンベアの先の方へ商品を置きます。レジ登録中に流れてくる商品を次々と袋詰めすることになります。買った物の量が多いと詰め込みに時間がかかるかもしれませんが、焦らずにどんどん買い物袋へ詰めていきましょう。
買い物袋は持参したものを使うか、レジの近くに紙袋やエコバックが売られています!エコバックはお土産にするのにもおすすめ♪
無人レジ(セルフレジ)での袋詰め
無人のセルフレジを使う場合は、自分で商品を読み込みながら袋詰めをしていきます。スキャン前の商品と、スキャン後の商品が混ざらないように気をつけてくださいね。
最後に買い物カゴをレジ近くの返却場所に戻します。買い物カートを利用した場合は、所定の位置に戻せば、最初に入れたコインが戻ってきます。
スイスのスーパーで買った物の合計金額
・桃
・ネクタリン
・ヨーグルト2個
・パン
・ハム
・オリーブ詰め合わせ
・ミックスナッツ
・クッキー
・チップス
・生搾りオレンジジュース
今回はスイスのCoop(コープ)で以上の品を購入しました。合計金額は30.50スイスフランです。現在の日本円レートで換算すると、約5,185円という結果でした。
私の肌感覚ではありますが、スイスのスーパーでは野菜や果物は日本よりも安く手に入ることが多いですが、肉類や卵などは日本よりも高いです。
円安という現在の状況もあって、値段が高めに感じる方も多いのではないでしょうか。
みなさんはどのように感じましたか?
まとめ
この記事では、スイスの大手スーパーCoop(コープ)での買い物方法を解説していきました。基本的な買い物の流れは日本と同じですが、量り売りなど、慣れない機械の操作もあります。最初は戸惑うかもしれませんが、ひとつずつ落ち着いて操作をすれば大丈夫です!もし困ったことがあれば、店員さんが助けてくれます。近くにいる店員か、サービスカウンターがある店舗では担当スタッフに聞いてみましょう。
もしCoop(コープ)スーパーでの購入方法で分からない事があったり、「これはどうやったらいいの?」など、気になることがある場合は気軽にコメントやお問い合わせからメッセージをお待ちしています。
皆さんのスイス旅行が楽しいものになりますように!
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